訓練

二日連続で　学院の練習室を破壊した結果
修復と補強が終わるまで　練習室の使用が禁じられてしまった
終わってからも　あの部屋では強度的に矢張り不安であるし
使える時間も限られている　…
何処で訓練するにも　訓練しないにも　それぞれ不都合がある　…

困っていた所　クロに出会う
魔力が不足してシロになっていた為　魔力結晶を渡した

練習用の吸収術式を強化改造して　地下に設置してくれる事になった
途轍もなく丈夫に　と依頼した故
これで心おきなく魔力の制御訓練をする事が出来るだろう
地下室である為　昼間でも問題ない

どのような術式になるのだろう







もうこの視界にも随分慣れてきた
物にぶつかる事もなければ　表情等もある程度解る
本の内容も理解出来るし　皆の言っている事も解る
字を書くのはまだ相当の苦労を要するが…


夢の中（此処）ではどうとでもなるのだがな　…

賑わいが　どこか遠い

争いも平穏も　結局は全て刹那の産物
移ろいゆく流れの一部

永遠とは　平穏とは　抗争とは　何だ？




ひまわり畑にも　費用はかかる
化粧品の栄養成分は　肌からは吸収されない



小説やレシピまである　学院図書室
色々と　危険が多いところだ　…


魔力変質の為　矢張りまだ以前のようには魔法を使用出来ない
濾過加減が解らず　無属性の魔力結晶を作れない
以前と　魔力の流れる量や圧力　質がかなり変わった為
要の幻術や空間術にも不安定さがある
それ以外の術も失敗が目立つ

魔力制御の本を借りた　今の魔力の質に適応出来るまで　訓練を積むしかない
日光対策の本は返した　なかなか役に立ったが　矢張り完全ではない　…

…　タルトを作っても　誰かに食べてもらう事は　もう多分出来ないのだろうな
近づかれても大丈夫なぐらいまでは　制御訓練で　なんとかなるようにしたい




練習結果　…　暴発により練習室防護結界破砕　練習室中破

講義出席再開

講義への出席を再開する
（但し　夜間及び地下教室での講義のみ）

単位には問題ない　前半を本気でこなしたのと
様々な補助及び実技　或いは時に本気で組んだ悪戯術式で取得したものを含めれば
夜間及び地下の講義のみで　卒業には事足りる

…　もう　何のために学院に通っているのかなど　本当は解らないのだが
何かに没頭している間は　少なくとも　……


物騒な話を聞いた　街は何時もこうだ
別に興味はない
ただ　鱗を逆さに撫でられたようで　気分が悪い
気分の悪くなるような話は　御免被りたいものだ

リフィーにはただいまを言った　私は帰ってきた
仲良し　と言うには　私は彼女を傷つけすぎている
だからせめて　これ以上傷つける事は無いように


自分の名前をきちんと書くのに　時間がかかった
結局最後の辺りは手伝ってもらってしまった
書いた文字も　書くための紙も　理解はできるがうまく認識できない
本を見るのは平気だが　自分で記すのは辛かった
…　そのうち慣れるだろうか

　

影

魔物の縄張りで眠っていた人間を　安全地帯に隔離する
聖職者だったようだ　道理で触れたら弾かれるわけだ
冒険者に扮し　生け贄を探す邪教徒　のようなものが居るのかもしれない
真相は分からなかった

余り関係ないが　遺跡に聖別をかけられるのは　…　私には少し厄介だ
（冒険者達にしてみれば　逆に　ありがたい話なのだろう…　文句は言わない）
黒く染め直す事も　出来なくはないが　それこそ…